2024年12月24日
『平成狸合戦ぽんぽこ』劇場上映
「映画のまち調布 シネマフェスティバル2025」が、2025年2月7日(金)~3月2日(日)に開催されます。
https://chofucinemafestival.com/
会期中の最後の9日間2025年2月22日(土)~3月2日(日)、1994年公開のスタジオジブリ劇場用長編アニメーション『平成狸合戦ぽんぽこ』(高畑勲監督)がイオンシネマ シアタス調布で上映されます。
今回の上映作品は、フィルムやテープに替わるデジタルデータによる上映方式(DCP版)です。
上映に先立ち、12月18日にシアタス調布で試写会が行われました。
映画のことに詳しい矢ヶ崎雅代さんに試写のレポートをお願いしました。

©1994 Isao Takahata/Studio Ghibli, NH
<『平成狸合戦ぽんぽこ』試写会>
「狸が集まって、人間社会にリベンジだー!」という勢いで、当時(1994作品)の映画CMを観ていた記憶が蘇りました。
里山を乱開発し、自然界を壊す人間たちに狸たちが命をかけて闘いを挑む。そのコミカルな描き方が、人間社会ともシンクロして、あっという間の2時間(上映時間119分)でした。
この試写を観て、久々に卒業アルバムに見入ってしまいました。
実は、筆者はこの映画の舞台となった多摩ニュータウン内に初めてできた都立高校出身。
生まれも育ちも東京多摩地区(立川市〜調布市)のため、この物語の中に出てくる造成工事やその当時の街の風景は、自分の年齢と日本の高度経済成長期に重なるため、鮮明に憶えています。
高校入学時と卒業時、その3年間でガラリと変わった風景は、卒業アルバムの空撮写真が物語っています。
この舞台となる多摩ニュータウン近辺は、現在、散策路としても整備され、高台から近代的な街並みと里山の風景の両方を見ることができます。
京王線、小田急線の永山駅、多摩センター駅からウォーキングするのも楽しい。町田市(小野路)から多摩市への「よこやまの道」コースは、新選組の歩いた路でもあります。
狸たちに会えるかもしれないこの路。
ぜひ、歩いてみてください。
最後に、この音楽に携わった友人、西川郷子さん(上々颱風)からコメントをもらえました。
「ずっとやっていたバンドでこの映画の音楽を担当してからもう随分経つ。そんな中で高畑勲監督の事で思い出すのは、とても音楽に、ことに民族音楽に造詣が深い方だった事。バンドに対する要求は“多く”とてつもなく“高かった”と思う。ずっと、スタジオに居らした。そして今改めてこの映画を観るとやはり音楽が素晴らしいな、と。単なるアニメーションの彩りを軽く超えている、などと思うのは関わった人間だからだろうか。否、それは監督の意思でもあったのだ、などと思う。
これから皆様は大きな画面でご覧になるのだと思いますが、ぜひ、監督が力を注いだ“音楽”にも着目してみて下さい。きっと新しい感覚が得られるかと。これは少し関わった一ボーカリストの欲目ですかね。
では。」
《西川郷子 プロフィール》
1990年、上々颱風のボーカルとしてEPIC/SONY RECORDSからメジャーデビュー。CMソング、スタジオジブリ高畑勲監督の『平成たぬき合戦ぽんぽこ』の映画音楽、米国トップシンガー: シンディ・ローパーとの共演、ヨーロッパ、アジアツアーなどワールドワイドに活躍の場を広げた。コマラジにも、ゲスト出演。
現在は、オリジナル曲を中心にバンド活動(星ノ飛ブ夜)、デュオ(フォーク者イサジ式)、フォーク(ニシカワmeetsフォーク)などさまざまなジャンルで、精力的に活動している。
https://www.instagram.com/nishikawahoshitobi?igsh=cGVucHUzaThmbnh3&utm_source=qr
(文責:矢ヶ崎雅代)
上映が楽しみですね!
『平成狸合戦ぽんぽこ』上映についての詳しいことはこちらをご覧ください。
https://chofucinemafestival.com/films/721/
声の出演者が豪華です!
(水谷)
https://chofucinemafestival.com/
会期中の最後の9日間2025年2月22日(土)~3月2日(日)、1994年公開のスタジオジブリ劇場用長編アニメーション『平成狸合戦ぽんぽこ』(高畑勲監督)がイオンシネマ シアタス調布で上映されます。
今回の上映作品は、フィルムやテープに替わるデジタルデータによる上映方式(DCP版)です。
上映に先立ち、12月18日にシアタス調布で試写会が行われました。
映画のことに詳しい矢ヶ崎雅代さんに試写のレポートをお願いしました。

©1994 Isao Takahata/Studio Ghibli, NH
<『平成狸合戦ぽんぽこ』試写会>
「狸が集まって、人間社会にリベンジだー!」という勢いで、当時(1994作品)の映画CMを観ていた記憶が蘇りました。
里山を乱開発し、自然界を壊す人間たちに狸たちが命をかけて闘いを挑む。そのコミカルな描き方が、人間社会ともシンクロして、あっという間の2時間(上映時間119分)でした。
この試写を観て、久々に卒業アルバムに見入ってしまいました。
実は、筆者はこの映画の舞台となった多摩ニュータウン内に初めてできた都立高校出身。
生まれも育ちも東京多摩地区(立川市〜調布市)のため、この物語の中に出てくる造成工事やその当時の街の風景は、自分の年齢と日本の高度経済成長期に重なるため、鮮明に憶えています。
高校入学時と卒業時、その3年間でガラリと変わった風景は、卒業アルバムの空撮写真が物語っています。
この舞台となる多摩ニュータウン近辺は、現在、散策路としても整備され、高台から近代的な街並みと里山の風景の両方を見ることができます。
京王線、小田急線の永山駅、多摩センター駅からウォーキングするのも楽しい。町田市(小野路)から多摩市への「よこやまの道」コースは、新選組の歩いた路でもあります。
狸たちに会えるかもしれないこの路。
ぜひ、歩いてみてください。
最後に、この音楽に携わった友人、西川郷子さん(上々颱風)からコメントをもらえました。
「ずっとやっていたバンドでこの映画の音楽を担当してからもう随分経つ。そんな中で高畑勲監督の事で思い出すのは、とても音楽に、ことに民族音楽に造詣が深い方だった事。バンドに対する要求は“多く”とてつもなく“高かった”と思う。ずっと、スタジオに居らした。そして今改めてこの映画を観るとやはり音楽が素晴らしいな、と。単なるアニメーションの彩りを軽く超えている、などと思うのは関わった人間だからだろうか。否、それは監督の意思でもあったのだ、などと思う。
これから皆様は大きな画面でご覧になるのだと思いますが、ぜひ、監督が力を注いだ“音楽”にも着目してみて下さい。きっと新しい感覚が得られるかと。これは少し関わった一ボーカリストの欲目ですかね。
では。」
《西川郷子 プロフィール》
1990年、上々颱風のボーカルとしてEPIC/SONY RECORDSからメジャーデビュー。CMソング、スタジオジブリ高畑勲監督の『平成たぬき合戦ぽんぽこ』の映画音楽、米国トップシンガー: シンディ・ローパーとの共演、ヨーロッパ、アジアツアーなどワールドワイドに活躍の場を広げた。コマラジにも、ゲスト出演。
現在は、オリジナル曲を中心にバンド活動(星ノ飛ブ夜)、デュオ(フォーク者イサジ式)、フォーク(ニシカワmeetsフォーク)などさまざまなジャンルで、精力的に活動している。
https://www.instagram.com/nishikawahoshitobi?igsh=cGVucHUzaThmbnh3&utm_source=qr
(文責:矢ヶ崎雅代)
上映が楽しみですね!
『平成狸合戦ぽんぽこ』上映についての詳しいことはこちらをご覧ください。
https://chofucinemafestival.com/films/721/
声の出演者が豪華です!
(水谷)