2024年04月10日
野川の桜2024~嵐のあと~
前日は激しい雨風の嵐でしたが、一夜明け抜けるような青空が広がりました。
桜の花はもう散ってしまったかと思いきや、まだまだ見ごろでした。
河原は散った花びらで桜色の絨毯になっていました。
桜にはやっぱり青空が似合いますね。
桜がそろそろ終わりとなるころ、あちらこちらでツツジが一斉に咲き出しました。
ハナニラがどんどん増えています。
英名「スプリングスターフラワー」を持ち可憐な姿でとても魅力的なのですが、実は「生態系被害防止外来種リスト」に載っているのですね。
在来の植物にとっては危険な存在です。
(水谷)
桜の花はもう散ってしまったかと思いきや、まだまだ見ごろでした。
河原は散った花びらで桜色の絨毯になっていました。
桜にはやっぱり青空が似合いますね。
桜がそろそろ終わりとなるころ、あちらこちらでツツジが一斉に咲き出しました。
ハナニラがどんどん増えています。
英名「スプリングスターフラワー」を持ち可憐な姿でとても魅力的なのですが、実は「生態系被害防止外来種リスト」に載っているのですね。
在来の植物にとっては危険な存在です。
(水谷)
2024年04月08日
特撮のDNAは調布にある!
(映画『ゴジラ-0.1』が米アカデミー賞で視覚効果賞を受賞したことについて、調布在住で映画に詳しい矢ヶ崎雅代さんに寄稿していただきました。映画愛あふれる記事をどうぞ。)
《特撮のDNAは調布にある!》
皆さん、先月の米アカデミー賞で視覚効果賞を受賞した『ゴジラ-0.1』を制作した白組。
そのスタジオは、調布にあるというのをご存知ですか?
「特撮のDNAは調布にある!」
ということを高らかに叫びたい私は、かなりの特撮マニアです(笑)
1980年代末のこと。
まだ昭和だったことは憶えています。
当時、私は映像の制作進行をしていて、ある現場に立ち合っていました。
スタジオの中は真っ暗な部屋。
そこで作業をしている人が数人。
タブレット状の物に何かを見ながら、鉛筆状のスティックでずっと点々を打っている。
これがその当時のCG制作だったのです。
まだパソコンは庶民には高嶺の花で、一般には普及しておらず、ひたすら点々作業をしていました。
「こういう点がいっぱいあり、ここだけで2900万個ある」
白組調布スタジオで、『ゴジラ-1.0』の波のシーンをディズプレイに映しながら、テレビ番組のインタビューに答えていた野島達司さん。
アカデミー賞の時に登壇していた4名の中で、最年少の25歳。
冒頭に書いた昔のことを思い出したのは、このインタビューを観たからです。
現代ではその点々の塊は、マウスで作れるし、動かす、貼り付ける等、なんでもすぐにできます。
昔の現場に居合わせている私に、タイムマシンに乗って教えに行きたい気持ちになりました(最近観ていたテレビドラマの影響かもしれません)
何がそんなにすごいのか。
ハリウッドの大作VFXチームは数百人体制で、制作費も約100億円単位。
そのほとんどがILM(『スター・ウォーズ』で有名なジョージ・ルーカスが創設)が制作しており、今回のアカデミー賞視覚効果賞ノミネート作品の他4作品はILMでした。
なんと白組チームは、主力メンバーが35人のスタッフで取った賞なのです。
製作費もハリウッド版の10分の1。
この予算で高いクオリティを実現したというわけです。
山崎貴監督は「ワンフロアで作業できる体制だったのも大きな要因のひとつ」とインタビューで答えていました。
今回のアカデミー賞授賞式の時に、VFXプロデューサーの渋谷紀世子さんが額に入れた写真を壇上に持っていらっしゃいました。
『ゴジラ-1.0』のエグゼクティブ・プロデューサーの阿部秀司さんの遺影でした。
阿部さんは、この快挙を見ることなく、昨年末に亡くなられました。
3月下旬に東宝砧スタジオで行われたお別れ会には、遺影を飾った花祭壇のすぐ横にオスカー像が飾られていました。
改めてご冥福をお祈り申し上げます。
調布から米アカデミー賞視覚効果賞への快挙❗️
この快挙は、特撮関係者だけでなく、映画界全体に大きな影響を与えることだと思います。
「映画のまち 調布」には、これからの新しい才能も続々と登場していくことでしょう。
私は「映画の語り部」として、今後も楽しみにしています。
《特撮のDNAは調布にある!》
皆さん、先月の米アカデミー賞で視覚効果賞を受賞した『ゴジラ-0.1』を制作した白組。
そのスタジオは、調布にあるというのをご存知ですか?
「特撮のDNAは調布にある!」
ということを高らかに叫びたい私は、かなりの特撮マニアです(笑)
1980年代末のこと。
まだ昭和だったことは憶えています。
当時、私は映像の制作進行をしていて、ある現場に立ち合っていました。
スタジオの中は真っ暗な部屋。
そこで作業をしている人が数人。
タブレット状の物に何かを見ながら、鉛筆状のスティックでずっと点々を打っている。
これがその当時のCG制作だったのです。
まだパソコンは庶民には高嶺の花で、一般には普及しておらず、ひたすら点々作業をしていました。
「こういう点がいっぱいあり、ここだけで2900万個ある」
白組調布スタジオで、『ゴジラ-1.0』の波のシーンをディズプレイに映しながら、テレビ番組のインタビューに答えていた野島達司さん。
アカデミー賞の時に登壇していた4名の中で、最年少の25歳。
冒頭に書いた昔のことを思い出したのは、このインタビューを観たからです。
現代ではその点々の塊は、マウスで作れるし、動かす、貼り付ける等、なんでもすぐにできます。
昔の現場に居合わせている私に、タイムマシンに乗って教えに行きたい気持ちになりました(最近観ていたテレビドラマの影響かもしれません)
何がそんなにすごいのか。
ハリウッドの大作VFXチームは数百人体制で、制作費も約100億円単位。
そのほとんどがILM(『スター・ウォーズ』で有名なジョージ・ルーカスが創設)が制作しており、今回のアカデミー賞視覚効果賞ノミネート作品の他4作品はILMでした。
なんと白組チームは、主力メンバーが35人のスタッフで取った賞なのです。
製作費もハリウッド版の10分の1。
この予算で高いクオリティを実現したというわけです。
山崎貴監督は「ワンフロアで作業できる体制だったのも大きな要因のひとつ」とインタビューで答えていました。
今回のアカデミー賞授賞式の時に、VFXプロデューサーの渋谷紀世子さんが額に入れた写真を壇上に持っていらっしゃいました。
『ゴジラ-1.0』のエグゼクティブ・プロデューサーの阿部秀司さんの遺影でした。
阿部さんは、この快挙を見ることなく、昨年末に亡くなられました。
3月下旬に東宝砧スタジオで行われたお別れ会には、遺影を飾った花祭壇のすぐ横にオスカー像が飾られていました。
改めてご冥福をお祈り申し上げます。
調布から米アカデミー賞視覚効果賞への快挙❗️
この快挙は、特撮関係者だけでなく、映画界全体に大きな影響を与えることだと思います。
「映画のまち 調布」には、これからの新しい才能も続々と登場していくことでしょう。
私は「映画の語り部」として、今後も楽しみにしています。
2024年04月06日
野川の桜2024~満開近く~
すっきりしないお天気が続いていますが、桜の花は満開に近づき見頃を迎えています。
枝ぶりが以前より寂しくなったものの、花が咲くと一気に華やかになります。
菜の花の勢いに負けじと咲いています。
河原の草花も日に日に増えています。
シロツメクサが顔を出していました。
のどかな河原を歩きながら桜を楽しめるのも魅力ですね。
(水谷)
2024年04月05日
野川の桜2024~五分咲き~
4月4日、東京で桜が満開になったと気象庁が発表しました。
昨年より13日遅い満開だそうです。
野川の桜は都心よりも遅れて咲きます。
やっと五分咲き前後になりました。
せっかく咲き出したものの、雨や曇りの日が続きます。
暖かい日差しが欲しいところです。
京王線鉄橋近くの桜が咲いて、いつもの電車も春らしく見えます。
(水谷)
2024年04月01日
春の野川
今年は桜の開花が近年にない遅さです。
最高気温29度を記録した翌日でも、全体としての開花はまだこれからという状況でした。
河原は既に菜の花の黄色でいっぱい。
桜と菜の花の競演が楽しみです。
春の穏やかな光が降り注ぐ河原。
菜の花の中をモンシロチョウがひらひらと舞っています。
「野川芝桜の会」の方々が育てているシバザクラがこぼれるように咲いています。
咲いたばかりの桜が初々しいですね!
(水谷)
最高気温29度を記録した翌日でも、全体としての開花はまだこれからという状況でした。
河原は既に菜の花の黄色でいっぱい。
桜と菜の花の競演が楽しみです。
春の穏やかな光が降り注ぐ河原。
菜の花の中をモンシロチョウがひらひらと舞っています。
「野川芝桜の会」の方々が育てているシバザクラがこぼれるように咲いています。
咲いたばかりの桜が初々しいですね!
(水谷)
2024年03月29日
野川の桜2024~胴吹き桜~
風の冷たい日が続きました。
久しぶりに晴れた3月27日、日差しの暖かさに誘われて一足先に「胴吹き桜」が開花。
古い桜の木でよく見られる「胴吹き桜」。
老木になると光合成の働きが悪くなり、栄養を得るために幹から直接小枝を出したり花を咲かせたりするのだそうです。
1964年の東京オリンピック後改修された野川に、地元の有志の方々が植えた桜並木。
半世紀を生きてきて老境を迎えています。
腐朽で倒木の恐れがあるためやむなく伐採される木もだんだん増えています。
これからも可能な形で、野川の桜を楽しめるようになることを願っています。
河原には菜の花や雪柳が咲き始めています。
足元には小さな花々。
オオイヌノフグリ
ホトケノザ
キュウリグサ
桜の開花が待ち遠しいですね!
(水谷)
2024年02月06日
野川の雪景色2024
2月5日大雪警報が出た東京。
調布も夕方から本格的に降り始めかなりの積雪になりました。
雪に覆われ別世界となった野川の風景です。
枯草に雪が積もっていきます。
雪が降りしきる中、川の中にたたずむコサギ。
後ろ姿が寒そうです。
ふくらんできた木の芽にも雪が積もっています。
雪は6日未明まで降り続け、調布のまちを白く染めていきました。
(水谷)
調布も夕方から本格的に降り始めかなりの積雪になりました。
雪に覆われ別世界となった野川の風景です。
枯草に雪が積もっていきます。
雪が降りしきる中、川の中にたたずむコサギ。
後ろ姿が寒そうです。
ふくらんできた木の芽にも雪が積もっています。
雪は6日未明まで降り続け、調布のまちを白く染めていきました。
(水谷)
2024年01月24日
古天神公園のロウバイ2024
今年も調布の小さな公園「古天神(ふるてんじん)公園」でロウバイが咲きました。
今シーズンもっとも強い寒気団が流れ込み冷たい北風が吹く公園で、蜜蝋のような光沢のある花が甘い香りを放って咲いています。
中国が原産の「蝋梅」ですが、バラ目バラ科に属するウメとは異なりクスノキ目ロウバイ科に属し、系統的には遠縁だそうです。
英語名はwintersweet「冬に咲く甘い香りがする花」。
この公園は、布多天神社のあった所といわれ、昔から古天神(ふるてんじん)と呼ばれています。
(水谷)
今シーズンもっとも強い寒気団が流れ込み冷たい北風が吹く公園で、蜜蝋のような光沢のある花が甘い香りを放って咲いています。
中国が原産の「蝋梅」ですが、バラ目バラ科に属するウメとは異なりクスノキ目ロウバイ科に属し、系統的には遠縁だそうです。
英語名はwintersweet「冬に咲く甘い香りがする花」。
この公園は、布多天神社のあった所といわれ、昔から古天神(ふるてんじん)と呼ばれています。
(水谷)
2024年01月12日
映画のまち調布賞 決定
映画賞「第6回映画のまち調布賞」計7部門の受賞者、受賞作品が発表されました。
映画のまち調布賞とは?
映画の作り手にスポットを当てた映画祭「映画のまち調布 シネマフェスティバル」ならではの映画賞。
主に映画製作の現場を支える技術者や制作会社などの「映画のつくり手」に贈る賞です。
映画・映像関連企業が数多く集まる「映画のまち調布」にふさわしい映画賞と言えます。
<第6回映画のまち調布賞 受賞者・受賞作品>
撮影賞 『月の満ち欠け』 水口智之氏
照明賞 『銀河鉄道の父』 佐藤浩太氏
録音賞 『劇場版TOKYO MER走る緊急救命室』 湯脇房雄氏
美術賞 『耳をすませば』 相馬直樹氏
編集賞 『劇場版TOKYO MER走る緊急救命室』 菅野詩織氏
作品賞 『すずめの戸締まり』
©2022「すずめの戸締まり」製作委員会
特別賞 株式会社東京現像所
特別賞 新藤次郎氏(プロデューサー)
各賞の選定理由、プロフィール、受賞コメントなどは、「映画のまち調布 シネマフェスティバル2024」の「第6回映画のまち調布賞受賞者発表」ページをご覧ください。
https://chofucinemafestival.com/contents/2024/26436
<授賞式後の先行特別上映『お終活 再春! 人生ラプソディ』>
(C)2024年「お終活 再春!」製作委員会
『お終活 再春! 人生ラプソディ』上映情報
日時:2024年2月10日(土)授賞式16:00~上映・トークショー17:10~
会場:調布市文化会館たづくり くすのきホール
トークゲスト:松下由樹、水野 勝、香月秀之(監督)、川田亮(プロデューサー)
司会:金児憲史(俳優)、楊原京子(俳優)
https://chofucinemafestival.com/contents/2024/25811
(水谷)
映画のまち調布賞とは?
映画の作り手にスポットを当てた映画祭「映画のまち調布 シネマフェスティバル」ならではの映画賞。
主に映画製作の現場を支える技術者や制作会社などの「映画のつくり手」に贈る賞です。
映画・映像関連企業が数多く集まる「映画のまち調布」にふさわしい映画賞と言えます。
<第6回映画のまち調布賞 受賞者・受賞作品>
撮影賞 『月の満ち欠け』 水口智之氏
照明賞 『銀河鉄道の父』 佐藤浩太氏
録音賞 『劇場版TOKYO MER走る緊急救命室』 湯脇房雄氏
美術賞 『耳をすませば』 相馬直樹氏
編集賞 『劇場版TOKYO MER走る緊急救命室』 菅野詩織氏
作品賞 『すずめの戸締まり』
©2022「すずめの戸締まり」製作委員会
特別賞 株式会社東京現像所
特別賞 新藤次郎氏(プロデューサー)
各賞の選定理由、プロフィール、受賞コメントなどは、「映画のまち調布 シネマフェスティバル2024」の「第6回映画のまち調布賞受賞者発表」ページをご覧ください。
https://chofucinemafestival.com/contents/2024/26436
<授賞式後の先行特別上映『お終活 再春! 人生ラプソディ』>
(C)2024年「お終活 再春!」製作委員会
『お終活 再春! 人生ラプソディ』上映情報
日時:2024年2月10日(土)授賞式16:00~上映・トークショー17:10~
会場:調布市文化会館たづくり くすのきホール
トークゲスト:松下由樹、水野 勝、香月秀之(監督)、川田亮(プロデューサー)
司会:金児憲史(俳優)、楊原京子(俳優)
https://chofucinemafestival.com/contents/2024/25811
(水谷)
タグ :映画のまち調布シネマフェスティバル2024第6回映画のまち調布賞受賞作品・受賞者決定調布市文化・コミュニティ振興財団調布市文化会館たづくり くすのきホールお終活 再春! 人生ラプソディ先行特別上映
2023年11月28日
シクラメンの季節2023
年末が近づいてきてシクラメンの季節になりました。
長く続いた猛暑を生き延びて、きれいな花を咲かせています。
狛江市の多摩川近くにある「小町(おまち)園芸」。
毎年たくさんのシクラメンを栽培し直売をしています。
いろいろな色と形の花の中から、自分のお気に入りのものを選べます。
どの花も魅力的で選ぶのに迷ってしまいます。
小町園芸:
狛江市中和泉4-11-8
TEL 03-3489-1478
※地方発送もしてくれます。
(水谷)
長く続いた猛暑を生き延びて、きれいな花を咲かせています。
狛江市の多摩川近くにある「小町(おまち)園芸」。
毎年たくさんのシクラメンを栽培し直売をしています。
いろいろな色と形の花の中から、自分のお気に入りのものを選べます。
どの花も魅力的で選ぶのに迷ってしまいます。
小町園芸:
狛江市中和泉4-11-8
TEL 03-3489-1478
※地方発送もしてくれます。
(水谷)
2023年11月09日
2023年10月26日
さよなら、東京現像所
長きに渡って「映画のまち調布」で、映画・映像作品づくりに貢献してきた東京現像所が全事業を終了することになりました。
映画のことに詳しい矢ヶ崎雅代さんによる、東京現像所事業終了についての特集記事です。
写真提供:東京現像所
≪さよなら、東京現像所≫
「映画のまち調布」の中でも、撮影所と並んで歴史がある東京現像所が11月末で営業終了。
日本映画の黄金期、テレビ業界を支えてきた老舗の会社だけに残念です。
1950年代に入り、カラー映画が徐々に増加。
フィルム現像処理作業を安定して供給するため、1955年に創立され、その歴史は、日本映画界と共に歩んできました。
近年は、名作映画の4Kデジタルリマスター(修復)を行い、「七人の侍」「生きる」「細雪」「駅~ステーション~」等、数々の作品を手がけてきました。
調布ジュニア映画塾でも、子どもたちの企業見学会で大変お世話になっていました。
懐かしいフィルム専用の機材や最新鋭のデジタル機器があり、ここは映画のできあがる聖地だと思いました。
「撮影よりも、編集が一番重要」と言い切る映画監督も多く、ただ現像するだけでなく、最終工程の重要な編集の場でもあると。
渡り廊下には、数々の名作映画のポスター。
そして、試写ルームには、たくさんの映画監督が座った椅子。
壁のシミひとつにも、映画の息吹きを感じることができました。
特筆すべきは、デジタルリマスター(修復作業)をしている現場でした。
ひとつひとつの傷をPC画面で手作業で直している作業を観て、頭の下がる思いでした。
「フィルムで撮影するとね、淡い感じが出てすごくいいんだよ。デジタルでもできるのかもしれないけれど、かなり調整しないとね。なんでもくっきりはっきり映し出してしまうデジタルよりも、なんとなく淡く余白を残した風合いのフィルムの方が僕は好きだなぁ。」
と黄金期に活躍された映画監督からお聞きしたことがあります。
変わるは自然の理。
デジタル化は時代の流れであり、当然避けられないことですが、アナログの良さ、フィルムの風合いを東京現像所のことと共に次の世代へ伝えて行くことが、私たち昭和生まれの使命だと思いました。
最後に私の周囲の映像関係者の方々から、ひとことコメントをいただきました。
「トーゲン(東京現像所の愛称)がなくなってしまうことは、とても悲しいことです。特にフィルムの時代に、映画を作り始めた僕たちにとっては、言葉では言い尽くせないものがあります。」(映画監督50代)
「新人時代にオプチカルチェックや0号試写で何度か通いましたね。懐かしいフィルム時代の想い出です。」(元CM制作、70代)
※オプチカル 映画の合成技術
0号試写 編集が終了してチェックの済んだ完成形の初めての御披露目試写
「東現で沢山の映画などに触れた事は今の私の糧になっています。男性ばかりの職場で仕事振りを認めてもらい、女性の採用を増やしてくれたのも自信に繋がりました。出産で残念ながら退社しましたが、その後も映画や映像に携わり続けているのも、東現での時間があったから。ありがとう、そしてお疲れ様でしたと伝えたいです。」(東現OG、50代)
(文責:矢ヶ崎雅代)
なお、DI(Digital Intermediate=デジタルによる映画の色彩等の調整)事業、アニメ・テレビ作品の編集事業、映像デジタルアーカイブ事業については、事業終了の後、改めて東宝グループの中に承継されることになっているそうです。
(水谷)
映画のことに詳しい矢ヶ崎雅代さんによる、東京現像所事業終了についての特集記事です。
写真提供:東京現像所
≪さよなら、東京現像所≫
「映画のまち調布」の中でも、撮影所と並んで歴史がある東京現像所が11月末で営業終了。
日本映画の黄金期、テレビ業界を支えてきた老舗の会社だけに残念です。
1950年代に入り、カラー映画が徐々に増加。
フィルム現像処理作業を安定して供給するため、1955年に創立され、その歴史は、日本映画界と共に歩んできました。
近年は、名作映画の4Kデジタルリマスター(修復)を行い、「七人の侍」「生きる」「細雪」「駅~ステーション~」等、数々の作品を手がけてきました。
調布ジュニア映画塾でも、子どもたちの企業見学会で大変お世話になっていました。
懐かしいフィルム専用の機材や最新鋭のデジタル機器があり、ここは映画のできあがる聖地だと思いました。
「撮影よりも、編集が一番重要」と言い切る映画監督も多く、ただ現像するだけでなく、最終工程の重要な編集の場でもあると。
渡り廊下には、数々の名作映画のポスター。
そして、試写ルームには、たくさんの映画監督が座った椅子。
壁のシミひとつにも、映画の息吹きを感じることができました。
特筆すべきは、デジタルリマスター(修復作業)をしている現場でした。
ひとつひとつの傷をPC画面で手作業で直している作業を観て、頭の下がる思いでした。
「フィルムで撮影するとね、淡い感じが出てすごくいいんだよ。デジタルでもできるのかもしれないけれど、かなり調整しないとね。なんでもくっきりはっきり映し出してしまうデジタルよりも、なんとなく淡く余白を残した風合いのフィルムの方が僕は好きだなぁ。」
と黄金期に活躍された映画監督からお聞きしたことがあります。
変わるは自然の理。
デジタル化は時代の流れであり、当然避けられないことですが、アナログの良さ、フィルムの風合いを東京現像所のことと共に次の世代へ伝えて行くことが、私たち昭和生まれの使命だと思いました。
最後に私の周囲の映像関係者の方々から、ひとことコメントをいただきました。
「トーゲン(東京現像所の愛称)がなくなってしまうことは、とても悲しいことです。特にフィルムの時代に、映画を作り始めた僕たちにとっては、言葉では言い尽くせないものがあります。」(映画監督50代)
「新人時代にオプチカルチェックや0号試写で何度か通いましたね。懐かしいフィルム時代の想い出です。」(元CM制作、70代)
※オプチカル 映画の合成技術
0号試写 編集が終了してチェックの済んだ完成形の初めての御披露目試写
「東現で沢山の映画などに触れた事は今の私の糧になっています。男性ばかりの職場で仕事振りを認めてもらい、女性の採用を増やしてくれたのも自信に繋がりました。出産で残念ながら退社しましたが、その後も映画や映像に携わり続けているのも、東現での時間があったから。ありがとう、そしてお疲れ様でしたと伝えたいです。」(東現OG、50代)
(文責:矢ヶ崎雅代)
なお、DI(Digital Intermediate=デジタルによる映画の色彩等の調整)事業、アニメ・テレビ作品の編集事業、映像デジタルアーカイブ事業については、事業終了の後、改めて東宝グループの中に承継されることになっているそうです。
(水谷)
2023年09月29日
中秋の名月2023
9月29日は旧暦の「中秋」(八月十五日)でした。
中秋の月は必ずしも満月とは限らないのですが、昨年に続き今年も満月となりました。
時々雲に隠れながらも、きれいなまん丸の姿。
今日は昼間から雲の多いお天気。
雲の隙間から伸びた太陽光線がダイナミックに伸び、「天使のはしご」になっていました。
(水谷)
中秋の月は必ずしも満月とは限らないのですが、昨年に続き今年も満月となりました。
時々雲に隠れながらも、きれいなまん丸の姿。
今日は昼間から雲の多いお天気。
雲の隙間から伸びた太陽光線がダイナミックに伸び、「天使のはしご」になっていました。
(水谷)
2023年09月28日
薄明の空
お彼岸が過ぎたというのに真夏日になった日の日没後。
再び夏の高気圧に覆われ、生ぬるい風が吹く。
焼けた空をバックに、うっすらと富士山のシルエット。
東の空には、ほぼまん丸の明るい月。
明日9月29日は満月で中秋の名月。
(水谷)
2023年09月26日
彼岸花2023
今年の秋のお彼岸は9月20日~26日。
暦通りに彼岸花が見頃を迎えました。
多摩川近くの梅・柿畑に群生する彼岸花。
異常に長く続いた猛暑がようやく収まり、空も秋らしくなりました。
彼岸花の異名のひとつ曼珠沙華は「天上の花」という意味を持ち、おめでたい事が起こる兆しとされているそうです。
また、葉見ず花見ずという異名は、葉がない状態で花が咲き、花が枯れた後に葉が成長することからついた名前です。
(彼岸花の葉の様子はこちらをご覧ください。https://chofunettv.tamaliver.jp/e487689.html)
足下にはツユクサ。
小さくても美しい青色の花びらが鮮やかです。
よく見ると、ネズミさんの顔にそっくりですね!
(水谷)
暦通りに彼岸花が見頃を迎えました。
多摩川近くの梅・柿畑に群生する彼岸花。
異常に長く続いた猛暑がようやく収まり、空も秋らしくなりました。
彼岸花の異名のひとつ曼珠沙華は「天上の花」という意味を持ち、おめでたい事が起こる兆しとされているそうです。
また、葉見ず花見ずという異名は、葉がない状態で花が咲き、花が枯れた後に葉が成長することからついた名前です。
(彼岸花の葉の様子はこちらをご覧ください。https://chofunettv.tamaliver.jp/e487689.html)
足下にはツユクサ。
小さくても美しい青色の花びらが鮮やかです。
よく見ると、ネズミさんの顔にそっくりですね!
(水谷)
2023年09月25日
調布の花火
9月24日調布市多摩川で、「調布花火2023(第38回調布花火)」が4年ぶりに開催されました。
お彼岸を境に秋の空気に入れ替わり涼しい風が吹く中、澄んだ夜空にたくさんの花が咲きました。
(国領町から撮影)
(水谷)
お彼岸を境に秋の空気に入れ替わり涼しい風が吹く中、澄んだ夜空にたくさんの花が咲きました。
(国領町から撮影)
(水谷)
2023年09月18日
2023年09月09日
神さまノート 第5弾
調布在住のイラストレーター、横山恵さんの「神さまノート」第5弾が完成しました。
「神さまノート」とは?
調布の布多天神社を始め、都内各地の神社仏閣で開催される「手作り市」で、オリジナルイラストの消しゴムはんこを作成・販売したのがきっかけで始めた神社めぐり。
神社めぐりを絵日記に描きSNSに投稿を続けるうちに、本にして欲しいという要望が多く寄せられ、クラウドファンディングで本にすることに。
副題に「神社から学ぶmemeの勉強記録」とあるように、横山さんが実際に足を運んで学び丁寧に記録したノートです。
表紙の神さまの絵でお分かりいただけるように、本文にもかわいいイラストがふんだんに使われていて、楽しくページを繰りながら神社のことや歴史を学ぶことができます。
(写真で本の下に並んでいるのは、それぞれの「神さまノート」のステッカーです)
2019年10月に「神さまノート1」、2020年6月に「神さまノート2」、2021年6月に「神さまノート3」、2022年8月に「神さまノート4」、そして今年2023年9月に「神さまノート5」と、次々と出版。
既に「神さまノート6」の計画も進んでいるそうなので楽しみです。
昨年3月には、NHK BSプレミアム番組「ニッポンぶらり鉄道旅」で、「京王線 ブレない人」の一人として紹介され大変話題になりました。
神さまノート第2弾の製作にあたり、出版社「ピチコ舎」を設立。
購入ご希望の方は「ピチコ舎」HPへ。
https://pichicosha.net/
(水谷)
2023年07月29日
2023年07月25日
夏の富士山~夕暮れどき~
先週から酷暑が続いていますが、暦では7月23日から「大暑」に入りました。
一年で最も暑さが厳しく感じられる頃、近年は危険なほどの暑さが続きます。
熱中症にならないようくれぐれも気をつけなくてはいけませんね。
昼間はじりじりと照りつける強い日差しで厳しい暑さの一日でした。
夕暮れどき、涼しげな富士山の姿にちょっとほっとしました。
(水谷)